猫は多少ぽっちゃりしてたほうが愛嬌あるよ…ね…?
(シャムとかアビシニアンとか、種類によってはスレンダーなほうが美しい猫もいるけど)
苦労した野良猫時代を労ってやりたいと、食事に困ることのない甘い生活を淘汰してきた我が家の猫(にゃーち・推定9歳♀)。
(注:これは推定5歳頃。まだデブじゃない)
しかし、そんな甘い生活に突然の窮地が訪れるのです…!!!
それは、ケガというケガでもなかったのに、大袈裟にも動物病院へ連れていった日のこと。
診察台に乗せられ尻込みするにゃーちに、入念なボディタッチを済ませた獣医師さんが放った一言は、
「これは…ちょっと痩せなきゃだね」
…わかってました。わかってましたよ。
「5kgは超えないほうがいいね」と言われていたのにも関わらず、その体重が5kg超えしてきていることは。
でもまさか5.6kgにもなっているなんて…!(四捨五入したら6kgじゃないのアンタ!!)
《うちの猫もぽっちゃりだけど、デブじゃないもんねぇ》
それ、思い込みかもしれませんよ???
そんなわけで今回は「猫の肥満を見た目で判断する方法」&「理想体重の計算方法」をお伝えしていきます。
猫は見た目で肥満かどうか判断できる!?
猫の標準体重は種類や骨格の大きさなどによって大幅に変わってしまうので、体重だけをアテにすることができません。
標準体型は理想体重の95~106%・体脂肪率15~24%と言われていますが、そもそもの理想体重がわからない、という飼い主さんも少なくないと思います。
そこで、猫の肥満度を見た目で判断する方法として使われるのが、ボディコンディションスコア(BCS)。
BCSは肋骨、腰まわり、お腹まわりの状態をもとに5段階に分けて、見た目と触ったときの感触で適正な状態かどうか判断する方法です。
環境省のガイドラインにもBCSについての記載があります。
参照:環境省-飼い主のためのペットフード・ガイドライン-
BCS1だと痩せすぎ、BCS5だと太り過ぎに判定され、理想的なスコアはBCS3。
- 外観からは肋骨をみることはできないけれど、触れば分かる
- 上から見たとき、肋骨の後ろにゆるやかな腰のくびれがある
- 横から見たとき、腹部がやや吊り上がっている
ほどよい皮下脂肪がついていて、しなやかな身体つきをしていること。
ですが、私が判断を誤ったというか、油断してしまった原因の一つが、にゃーちの毛量。
純粋な長毛種ではないものの、十分にもふもふの毛に覆われているにゃーちはBCSでいう【横から見たときのお腹のたるみ具合】がとてもわかりにくく、
「デブじゃないよね?毛のせいだよね???」
と言い訳してきたせいなのです。
(実際シャンプーの際はスレンダーに見えてたのです…)
見た目で肥満かわからない猫は肋骨を探せ!
もはや見た目では判断できないなら、(でも明らかにBCS3ではない)肋骨を感じることができるかどうか触ってデブ猫判定するしかありません。
にゃーちの毛を掻き分けて肋骨のあたりをまさぐると…そこには明らかに薄くはない脂肪の壁が。
力を入れずに肋骨を感じることができません。
まさぐってようやく、です。
BCS4(やや肥満)だと、肋骨は容易に触れる、とあるので、これはBCS5の域に到達しているように思えますが、資料によっては、BCS4で【肋骨に触るのが難しい】となっていることも。
参照:日本ヒルズコルゲート
「これはBCS4かな?5かな?」なんて中間あたりの判定となる場合もあると思いますが、BCS4とBCS5の分かれ目は次のようになるかな、と思います。(あくまでも目安で、私の主観も入ってます)
BCS4(やや肥満) 理想体重の107~122% |
くびれはたぶんない。やや膨らんでいるようにもみえる お腹が床のほうに傾いてる |
---|---|
BCS5(肥満) 理想体重の123%以上 |
くびれが明らかにない。樽のように膨らんでいる お腹が床につきそう |
BCS4にも幅がありますから、どうやらうちの猫はBCS5寄りの4、つまりBCS4.5なのではないかな、と推測されます。
念のため、毛を逆なでするようにウエストライン(くびれ)を探すものの、かすかに感じるようなそう思いたいだけのような。
いずれにしても肥満は肥満。
残念ながら。
肥満のリスク
肥満は万病の元と言われるので、理想体重を維持することは健康に繋がることとわかってはいるのに、ややぽっちゃりくらいは大丈夫だろう、ついそんな風に甘やかしてしまうもの。
だけど、大事だからこそ甘やかしちゃいけないんですよね。
なのであえて猫の肥満が引き起こすリスクを書いておきます。
- 糖尿病…標準体重の猫の約4倍
- 関節炎…標準体重の猫の約5倍
他にも、
- グルーミングが不足し不衛生になる(感染症のリスク)
- 脂肪の圧迫による便秘
- 気管圧迫による呼吸器疾患
- 免疫力が低下し病気やケガが治りにくくなる
- 心臓肥大や心筋症リスク
- 過重による靭帯損傷や爪・指の変形
- 麻酔や手術が難しくなる
推定年齢とはいえ、7年ちょっと一緒にいるので、シニア期に突入したと考えられるにゃーちは、運動不足で更に太りやすく病気やケガのリスクも間違いなく増えてしまいます。
では何キロ目指してダイエットすればいいんでしょうか?
次は猫の理想体重の求め方をご紹介します。
猫の理想体重はどうやって計算する?
BCSの判定ができたら、そこからおおよその理想体重を求めることができます。
理想体重=現在の体重(kg)÷BCS(理想体重に対する割合)
BCSの(%)とは理想体重に対する割合で、BCS4なら107~122%、BCS5なら123%以上。
ここは獣医師さんの判断を仰ぐか、自分なりに目安の数値を推測するしかないんですが、BCS3を理想体重100%として、以下の数値を当てはめてもOK。
BCS3.5 | 110% |
---|---|
BCS4 | 115% |
BCS4.5 | 120% |
BCS5 | 125%以上 |
BCS4.5、120%でにゃーちの理想体重を計算してみると、
現在の体重5.6kg÷1.20=4.666666…kg
BCSの判定によって幅が生じるものの、にゃーちの理想体重は4.7kg前後、と計算することができました。
猫の体重の測り方に問題があることも!
本気でダイエットするなら、こちらも参考になればです↓
猫の肥満度チェックと理想体重を求める方法まとめ
今回たまたま病院に行くことになったので、先生に指摘を受け、真剣にダイエットに取り組むことにしましたが、それよりも前に自分で判断できてなければいけないことだったので、今回このようにまとめてみました。
猫の体重を家で正確に測るのは難しい上、個体によって適正体重が異なるので、見た目で肥満なのかどうか判断することで、ダイエットの必要性がわかります。
- 上から見たとき、腰のくびれがわからない
- 横から見たとき、腹部が地面と平行、あるいは垂れ下がっている
- 触っても肋骨がわからない(脂肪や皮膚の感覚しかない)
現在の体重(kg)÷BCS(理想体重に対する割合)
にゃーちの場合は間違いなくダイエット要のデブ猫判定で、現在の5.6kgに対して理想体重は4.7kg。
およそ900g減のダイエットが必要ということになるので、頑張ってみたいと思います!
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