ダイエットするならおやつは厳禁!なんていわれそうですが、猫のおやつは飼い主さんとのコミュニケーショントリーツとして、欠かせないという方も少なくないと思います。
猫が喜んで食べる姿も愛らしいですし、大嫌いな病院や爪切りなどを頑張ってくれたら、ご褒美をあげたくなるというもの。
また、食欲を落ち着かせるためのアイテムとして活用するのもありだと思っています。
でも肥満気味の猫なら、やはり与える量やカロリーに気を配らないと、いつまでたっても痩せないどころか、おやつが原因で太ってしまうことに…!
そこで今回は、「ダイエット中の猫に与えるおやつの注意点」「おやつの量やカロリー計算」についてお伝えしていきます。
おやつは太る?カロリーの落とし穴
おやつは人が作ったものなので、知らずにいれば、猫はキャットフードだけで満足できるはずなんですよね。
我が家の猫(にゃーち♀・推定9歳)も元は野良猫だったので、私がおやつを買い与えなければ、その存在を知ることもなかったのに…。
そう、全ては私が甘やかしたせい。
(今まで頑張ってきたんだもんね、ってつい甘やかしてしまいます…)
やっぱり猫にとってもおやつは美味しいもの。
でも、おやつはあくまでもおやつ。主食にするわけにはいきません。
キャットフードには「一般食」と「総合栄養食」がありますが、メインの食事には総合栄養食を与えることが健康維持のためにも絶対。
ダイエット中は、肥満度に合わせてフード量を調整することも必要になりますが、それでも栄養不足にならないようにしなければいけません。
となると、一般食やおやつの占める割合を極力減らさないと1日に必要な栄養バランスが乱れることになってしまいます。
通常であれば、1日の食事量に対しておやつは1割程度といわれますが、ダイエット中で食事量をセーブするなら、おやつも当然セーブしなければいけないんですね。
なので、ダイエット中の猫におやつを与えるなら1日の食事量の3%~5%以内に留めることが望ましいとされています。
おやつの量(カロリー)を計算してみよう
1日の食事量については、猫それぞれの体形から理想体重を推測し、1日に必要なエネルギー要求量(DER)を求めて、カロリーに合わせたフード量を計算します。
DERとフード量の計算方法はこちら↓
デブよりの肥満気味、理想体重4.7kgと推測されるにゃーちの1日の給餌量は、現在与えているフードで計算すると50g~60g。
そして、本人がこれだけは絶対外せない!という定番おやつ2種がこちら↓
(左:減塩無添加かつおけずり 右:ナチュラルキッス)
朝~晩ご飯までの間隔が長いため、17時にはナチュラルキッスを1本、そして21時(夜ごはんの合間)には減塩かつおけずりを1g。
キャットフードとおやつの割合
実際に我が家で与えているキャットフードとおやつのカロリーを算出してみました。
メインフード | ナチュラルキッス | かつおけずり |
35g約126.4kcal | 1本2~3kcal | 1g約2.9kcal |
※別フード15g約56.4kcal | ※まぐろ系は2kcal、 チキン系は3kcal(交互) |
※目分量(測定不可) |
にゃーちのDER(1日に必要なエネルギー要求量)は223kcalがひとまずの目安でしたが、シニア期に入って運動量が減っていることもあり、フードは1日に50gほどしか食べません。
現在与えているフードのカロリーを計算すると、約183kcal。
逆算となってしまいますが、おやつの上限を1日に摂取するカロリーの3%~5%で計算すると、約5.66~9.63kcalになります。
183kcalが全体の97%だった時⇒183×3÷97=5.6597…
183kcalが全体の95%だった時⇒183×5÷95=9.6315…
で計算しました。
(間違ってたらそっとアドバイスください(>_<))
現在与えている2種類のおやつの合計カロリーは5~6kcalなので、範囲内ではあります。
これがちゅーるやモグリッチになると、1本あたり7kcalほどになるため、ダイエット中のにゃーちなら1本でギリギリ、2本与えると大幅にカロリーオーバーしてしまうことに。
人間の感覚だと7kcalとか、むしろ低カロリー!って感じしちゃいますよね。
でも小さな猫にとっての7kcalは、例えば体重3.5kgの子が休みなしで1km歩いた時の消費カロリーに相当します。
家の中で1km分も休みなく猫が動いてくれるでしょうか?
(頼む、もっと走ってくれ…!)
(「走れ、にゃーち」←メロスに謝りなさい)
※実際は1km休みなしで動くより、小さな距離を休み休み動いたほうが消費カロリーが増えて効果的といわれます。
※ちゃんと走ることもあるのに、座ってる写真ばっかり使うなんて悪意があるにゃ!というクレームは無視しています(笑)
でも現状ではフードとおやつを合わせたカロリーが189kcalほどになるので、それでも痩せる気配がなければ、さらにフード量の調節と運動量を増やす努力が必要になってきますね。
※にゃーちに最低必要な1日のエネルギー要求量目安は178.4kcal
おやつは1回分のカロリーを重視!
猫におやつを与える時に気を付けなきゃいけないのが、その量に対するカロリー。
おやつの種類によって、カロリーって全然違ってきますよね。
商品名 | 代謝エネルギー |
クリスピーキッス | 約400kcal/100g |
フリーズドライのささみ | 約394kcal/100g |
乾しカマ(カニ味) | 約326kcal/100g |
とりけずり 減塩かつおけずり |
約290kcal/100g |
ナチュラルキッス | 約24kcal/100g |
基本的に、固形物のほうが高カロリーになります。
例えばクリスピーキッスの場合。
⇒モンプチ クリスピーキッス 贅沢おさかな味 90g(3g×30袋) モンプチ キ…
代謝エネルギーは約402kcal/100gで、1回分を一袋(3g)に留めても、約12kcalにもなってしまいます。
同じように、フリーズドライのささみも1本分で約39kcal。1回分を1/3本に留めても、約13kcalに。
一方とりけずりの場合。
⇒犬 猫 おやつ 無添加 国産 | ペッツルート 無添加 とりけずり ふわふわ花 …
代謝エネルギーは約290kcal/100gですが、一袋の内容量は20gなので、およそ58kcal。
クリスピーキッスやささみのフリーズドライと同じく3gなら8.7kcalですが、薄くて軽いので、3gだとかなりの量になります。
そのため1回分は2gほどで十分なので、カロリーは約5.8kcal。
更に、水分量の多い液状タイプのおやつは、1回分の量に対するカロリーはぐっと下がります。
⇒モンプチ ナチュラルキッス(40g×3個) 11種類から選べる
人気のちゅーるなら14gで約7kcal、ナチュラルキッスなら10gで約2~3kcalと、かなりローカロリーになりますね。
このように袋に書いてあるカロリーではなく、1回分のカロリーがどれくらいなのか、ということを考えると、猫の肥満対策に大きく繋がってきます。
おやつを与える時の注意点
なんだかおやつ推奨派みたいになってしまったので、念のため、おやつを与える際の注意点も書き加えておきます。
0歳~1歳の間はおやつNG
⇒成猫になるための大事な成長期なので、栄養バランスが考えられた総合栄養食を。
(好き嫌いが多くなったり、肥満の原因に繋がるため)
量や時間(タイミング)を決める
⇒健康な猫さんでもおやつは1日の食事の1割程度に。
⇒おやつはご褒美や空腹を和らげるため、食欲が落ちたときのトッピングとして与える
(催促すればいつでももらえると思わせない)
添加物が少ないものを選ぶ
⇒おやつは嗜好性を高めるための人工調味料やかさましの穀物類、見栄えを良くするだけの着色料、そして人工保存料など多くの添加物が使われていることも多いので、購入時は原材料もよく確認してみてくださいね。
穀物や人工添加物の少ないおやつはこちらからチェック↓
ダイエット猫のおやつまとめ
そんなわけで今回は、ダイエットさせたい猫のおやつについて、与え方やカロリー計算などをまとめてみました。
- 猫のストレスにならないならおやつはなしでOK
- フードを減らす分、おやつの割合も減らす
(1日食事量の3~5%以内) - 量(1回分)に対するカロリーを計算する
おやつは多くても1日1回といいますので、我が家の1日2回は多いんですが、量やカロリーはこのように気を付けています。
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